米州開発銀行:ブロックチェーン基盤ソリューションを募集するコンペ「Blockchangel」を遂行


まとめ
米州開発銀行は女性・子ども・高齢者に対する暴力を回避するためのブロックチェーン基盤ソリューションを募集するコンペ、「Blockchangel」を行った。4つに分けられたレベルごとにブロックチェーンを利用したソリューションを開発する。

中南米・カリブ海諸国の経済開発の促進する米州開発銀行(IADB)は、女性や子どもや高齢者に対する暴力を回避するためにブロックチェーン基盤ソリューションを提案するコンペの募集を開始した。企業・起業家・スタートアップ・NGOが参加可能となっている。

同プロジェクトは「Blockchangel」と呼ばれている。ここではLACChainグループのイノベーション研究所とEveris財団が共同で提案を行なっている。ブロックチェーンの組み込みが必須となっているものの、南米とカリブ海諸国のどこからでも参加できる。要件の詳細は以下の通りだ。

  • 防止レベル:脆弱性からの解放。暴力や犯罪に関連する地理位置および探知のリスク要素を含むことが期待される解決策
  • 管理レベル:恥辱からの解放。脆弱の度合いによって被害者特定と行動プロトコルの起動が必要な場合がある。
  • 行動レベル:刑事免責からの解放。法的効力があるオンライン登録を含む必要がある。
  • 回復レベル:孤独からの解放。被害者に対し、匿名性のフォローアップと包括的な支援を提供する

同コンペの優勝者は資金調達に向けてプレゼンテーションを実施する機会を得ることができる。さらに、IADBは任意の利点として「同プロジェクト優勝者はと2位の勝者は、IDBグループのグローバルイノベーターたちのネットワークに参加することができる。ここでは知識や経験や最適な実用例などの意見交換でき、IDBグループ関連の地域のネットワーキングイベントへ参加する豊富な機会を与えられる。」と述べている。

IADBのデータによると、約300万人の子どもが保護する立場の人間からなにかしらの暴力の被害者となっていることが判明している。また、約1,500万人の未成年が性的虐待を受けているという。

過去2年間では高齢者10人に1人が暴力被害にあい、女性8,000人が殺害されているという結果も出ている。

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