米アラバマ州のオーバーン大学のRFIDラボは、ブロックチェーン技術をサプライチェーン全体を効率化させるための概念実証におけるホワイトペーパーを公にした。
概念実証は、ハイパーレジャー・ファブリックのブロックチェーンを使用することで、サプライチェーン全体のいくつかのポイントからシリアル化されたデータを取り込み・エンコード・配布・保存するように設計されている。実証実験では、ナイキ・PVHコープ・ハーマンケイ・コールズ・メイシーズなどからライブデータを集めたという。
このプロジェクトでは、分散台帳にアップロードされた223,036個の商品に関するデータを扱っている。
公開されたホワイトペーパー内では「ブロックチェーンがサプライチェーン内のシリアル化されたデータ交換の問題に対する機能的なソリューションである。」との記載がされている。さらにこのレポートでは「参加企業はシリアル化されたデータを含むトランザクションを共通言語で記録し、そのデータを適切なトレードパートナーと共有できる。」と結論付られている。
現在のサプライチェーンにおける膨大なエラー・偽造・非効率性を排除することで、新たなビジネスチャンスを生み出すことになると期待の声が多く挙がっている。
レポートでは、既存のネットワークについては「時代遅れのインターネットテクノロジー」用に構築され、現在のサプライチェーン全体で生成される大量のシリアル化されたデータ処理に適さないと主張もされた。
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