まとめブラジルの教育省は同国の私立大学の卒業証書偽造対策にブロックチェーンを利用したデジタル証書を発行することを提案した。少なくとも14校がブロックチェーン導入に興味を示しており、これにより長年横行している卒業証書偽造の減少が期待される。
ブラジルの教育省(MEC)は同国の私立大学の卒業証書偽造対策として、デジタル証書を発行するブロックチェーン基盤プラットフォーム生成を提案した件について、コインテレグラフ・ブラジルが報じている。ブラジルでは大学卒業証書の偽造が長年大きな問題となっていた。
同プラットフォーム開発の資金調達に関して、同国の新聞ヴァロー・エコノミコは「私立大学らが自身の卒業証書発行に排他的責任を負うため、私立大学らが負担することになる。」と報じている。
また同省は大学らに対し、同プラットフォームの管理に責任を持つ独立した部署を新設することも要求するという。今回の提案に私立大学少なくとも14校が、ブロックチェーンといったテクノロジー導入の同提案に興味を示していることが報道の中で明らかになっている。
国家教育カウンシルの元代表のギルベルト・ガルシア氏は「今回の提案はすべての過去の教育機関の情報の普及も意味するとし、ブロックチェーンのメカニズムが提供できる透明性だ。」と述べている。さらにMECは、公立および私立の教育機関のデジタル形式で卒業証書発行を義務付ける規則を導入している。
ブラジルの関連記事はこちらから