2月25日、中国の江蘇省(こうそしょう)・蘇州市(そしゅうし)で、ブロックチェーンを活用したマスク予約販売プラットフォームが開設されたことを中国青年報が伝えた。市民はQRコードを使用することでユーザー登録することができ、抽選に参加できるという流れになっている。また当選者はマスクを5枚6.5元で購入できるという。
日本と同様に中国でもマスクが不足しているが、現在は生産体制が一気に拡大し徐々に市中に供給されている。しかし店頭で販売すると人が殺到するため、感染リスクが高まってしまう。
このため、中国各地でオンラインで予約を受け付け、オフラインで受け取る方式が導入されているが、それぞれの必要性に対しての適切な配分方法や、アカウントの2重取得などの不正行為をどう防止するかという課題はいまだに解決されていない。
蘇州市は同済大学などと「蘇州同済区ブロックチェーン研究院」を設立し、今回ブロックチェーンがサポートするマスク予約システムを構築した。これによりユーザー登録からマスクの予約・抽選・当選通知の流れを透明化し、追跡もできるようになったという。
2月10日に抽選販売の受け付けを開始したところ、その日だけでアカウント登録者は54万3,384人に達した。システムは10万人の当選者を選びだしたという。その後も、各エリアごとに予約・抽選販売を行いこれまでのところ順調に機能している。
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