浦項科学技術大学:ブロックチェーン 保護の卒業証書を発行


まとめ
韓国の浦項科学技術大学が今年の卒業生に対し、ブロックチェーン で保護された卒業証書を発行する。これは、新型肺炎により卒業式の開催が困難となり、卒業生が卒業証明書を受け取るために大学へ立ち寄る必要をなくすための対策だ。ブロックチェーンを利用することにより、電子データの神廟性を保護する。

韓国の浦項科学技術大学が、今年の卒業生にブロックチェーンに保存された卒業証明書を発行予定であることが明らかになった。

同大学関係者は「新型コロナウイルスのため、卒業式を開催することは不可能だ。学生は卒業証書を受け取るために大学に行かなくても、ブロックチェーン技術で保護されたオンラインでデジタル化された学位証明書を取得できる。」と述べている。新型肺炎拡大を懸念し、学生が卒業式というイベントで一堂に会することは、もはや安全ではなくなる可能性もあると判断したという。

卒業式を延期するのではなく、学生に卒業証書をオンラインで授与するという選択肢を今回は行なった。ブロックチェーンを利用することで電子データの信憑性を担保することが可能となっている。

2月6日、世界保健機関は新型肺炎について「いまだに激しい大流行のさなかにある」という見方を示し、2月6日時点で感染者3万人以上、死者600人以上が確認されていると発表を行なっている。

日本国内でも自主的な感染拡大防止の試みがなされている。例えば、GMOインターネットが日本国内にいる全従業員の9割にあたる約4,000人を在宅勤務に切り替えたことなど、様々な企業でいろいろな対策がなされている。

QRコード利用で卒業証明書を取得

2月7日、浦項科学技術大学は新卒業生である828人に宛てて、ブロックチェーンに保存された卒業証書にリンクされたQRコードをメールで送信する予定を立てている。

卒業証書は、ブロックチェーン認証サービスの「broof」によって作成される。同サービスは、2019年5月に韓国のブロックチェーン企業ICONLOOPによって開始されたものとなっている。さらにユーザーはブロックチェーンネットワークを介して、オンライン証明書を発行・管理・表示できる仕組みとなっている。

浦項科学技術大学は2019年6月にも、ブロックチェーンCEOコースの卒業生にブロックチェーン証明書を発行しており、その際も「broof」の技術を応用した過去の事例がある。従来のオンライン卒業証書と比較すると、ブロックチェーンを土台として発行される証明書は、より偽造や改竄などからの保護を可能としている。また、証明書の受信者は暗号化された経路を介して情報にアクセスできるという利点も大きな特徴である。

ブロックチェーン証明書作成事例

昨年夏、韓国ではサムスン電子などの通信事業者や銀行が、ブロックチェーン活用のモバイル認証システム構築に向けてコンソーシアムを作成していた。コンソーシアムが開発するシステムによって、ユーザーは個人情報を安全に携帯端末上で管理することが可能になる。

このシステムの適用は、大学卒業証書の発行及び配布において実施される予定である。ブロックチェーンを活用した証書の給付を行うことで、求職の手続きが効率化、企業側の証書の確認も簡易化することができる。

韓国以外でも、米国MITのメディアラボも、暗号化された署名付き証明書をビットコインブロックチェーンに保存・管理するためのツールを構築している。

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