まとめ
ゴールドマンサックとシティグループは先月末にブロックチェーンを利用したエクイティスワップ取引を行った。従来のエクイティスワップでは各取引に数日間の照合作業が必要になる場合もあったが、ブロックチェーンを利用することにより大花ば事務処理コスト削減が叶う。
2月6日、フォーブスは、1月末に金融大手のゴールドマンサックスとシティグループがブロックチェーンを使用したエクイティスワップ取引を行ったことを発表した。
フォーブスによると、1月28日にシティとゴールドマンはイーサリアム用に作成されたツールで築かれた、新たなブロックチェーン上でのエクイティスワップ取引を行った。
ブロックチェーンスタートアップのAxoniのテクノロジーを使用した新エクイティスワップのプラットフォームでは、全取引相手が同じデータを参考にし、取引することが可能である。
今までの伝統的なエクイティスワップでは、配当や金利など無数の変数を更新することが必要不可欠であった。取引の当事者同士で数値が合わない場合、各取引で数日間の照合作業が必要になるケースもあった。
Axoniのグレッグ・シュベイCEOは、「ブロックチェーンを使用することで、早急に当事者の双方が完全に可視化された方法でデータを統合することが可能である」と述べた。
シティは、カスタマイズされたAxoniのブロックチェーン上で築かれた分散型アプリケーション(Dapps)を株式スワップを調整するようにカスタマイズして、システムに統合した。
フォーブスの記事によると、将来的にはプラットフォーム上に規制当局自身がノードを設け、トランザクションのデータに直接アクセスをできるようにし、規制対応の事務処理コスト削減に繋げる構想である。