豪州政府は、約1年間の準備期間を要したブロックチェーン戦略を2月7日から開始する予定であることを明らかにした。昨年3月、政府の産業科学技術省と貿易観光投資省がブロックチェーン国家戦略とロードマップを発表していた。
ロードマップ内では、豪州のブロックチェーン産業をグローバルなリーダーの立場に押し上げ、ブロックチェーン技術を銀行業や金融業・ワイン産業といったセクターに適用することを目的としている。
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自国産のワインに焦点
2月7日、シドニー・モーニング・ヘラルドはカレン・アンドリューズ産業科学技術大臣の発言を明らかにしている。アンドリューズ大臣は「5年間のブロックチェーン・ロードマップを基盤に、規制当局やスタートアップ・研究者の作業を支援していく」と語った。ブロックチェーンセクターは2,594億豪ドルの価値があると述べた。
アンドリューズ大臣は、ブロックチェーンにより輸出機会を強化することが可能になると指摘した。特にワインの輸出と品質管理について、豪州メーカーが商品を追跡できるようになることでコスト削減化を実現することができるとの考えを示した。
豪州のワインは同国の中で最も成功している輸出商品の1つであり、2,000を超える輸出業者が世界各国に輸出している状況である。
ブロックチェーン支出
しかし、政府は現在、ブロックチェーン・ロードマップの実装に資金割り当てを行なってはいない。
昨年3月、豪州政府はブロックチェーン関連でデジタルトランスフォーメーション庁に70万豪ドルを割り当てる決定を行なった。また国際的なブロックチェーン標準の開発を促進するために、35万豪ドルの予算を設けているという。
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