新型コロナウイルス対策:中国で医療用品寄付向けブロックチェーンポータルを公開


まとめ
中国のハイパーチェーンは新型コロナウイルス感染対策として病院をサポートする医療用品の寄付ポータルとして機能するブロックチェーン基盤プラットフォームの公開を発表した。これは急激な感染拡大に伴い、医師らは十分な医療用品を入手することができなくなっていることなどが背景となっている。

2月4日、プレスリリースで、中国のハイパーチェーン (Hangzhou Qulian Technology)は、新型コロナウイルス感染症対策として、ブロックチェーンベースのプラットフォームの公開を発表した。同国の病院を支援する医療用品の寄付ポータルとして機能する。

NHKの報道によると、中国で発生した新型コロナウイルスをめぐって、中国本土での死者数が563人・感染者数は2万8,000人超となり、拡大が心配されている。中国の医師等は十分な医療用品を獲得することが難しい状況になっている。

中国のブロックチェーン企業が開発

ハイパーチェーンは、フーシン・グループ(Fuxing Group)や雄安グループ(Xiongan Group)等の大手企業らと協力して、書き換え不可能で追跡が可能な信頼度の高い同プラットフォームを準備した。

寄付者らは透明性の高いポータルで、各自が寄付した資金の流れを把握できる。届け先に到着すると通知が来る仕組みである。

2016年にハイパーチェーンは創立した。ブロックチェーンのアプリケーションソリューション・技術製品を提供するハイテク企業で、ブロックチェーンプラットフォーム・データ共有並びにセキュリティプラットフォーム・BaaSプラットフォーム・サプライチェーンSaaSプラットフォーム・デジタルエビデンスサービス向けプラットフォームの開発を担っている。

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