SBIホールディングスの北尾吉孝CEOは、12月2日に開催された株主を対象とするインフォメーションミーティングでSBI本体で株主優待としてXRP(リップス)の付与を検討していることを明らかにした。
今年8月、SBI傘下であるモーニングスターが19年上半期の株主優待としてXRPを配布することをすでに明らかにしている。
北尾氏によると、モーニングスターの株主優待で、暗号通貨取引所SBI VCトレードにおける1日平均口座開設申込数が増加したという。
これを受けたSBIホールディングスも、2020年3月期の株主優待としてXRPの活用を検討している。北尾氏によれば、選択を設けXRPを選べるようにする方針だという。
2カ国に新マイニング施設を建築
またSBIクリプトが行っているマイニング事業においても、年内に新しいマイニング施設が稼働開始することを発表している。
今年上半期にマイニング施設2か所のうち、1カ所を閉鎖し別拠点へ移転している。
さらに19年末までに米国と中央アジアのキルギスタンの2ヵ所で新らたなマイニング施設の稼働を開始することになっている。「もっと効果的にマイニングができるようになるだろう」と、北尾氏は説明を行なった。
ヤフー・ソフトバンクと合体か
また北尾氏は説明の中で、ヤフー、ソフトバンクと経営統合する構想が存在したことも明かしている。今年10月、SBIはヤフーを運営するZホールディングスと、金融事業領域で提携することを発表している。
北尾氏は、「今回こういう話をやる時に、ヤフー・ソフトバンクと合体するのはどうかという話もあったけれども…」と語った。ただ既にSBIグループ自体が7,000人の従業員を抱えている中で「企業風土が違ってしまえば、うまい経営統合はできない」との考えから、経営統合まで話は進まなかったとことの詳細を明らかにした。
ヤフーファイナンスとSBI証券との間の連携については、年度内でのシングル・サインオンの開始を目指し準備中だという。また、FX事業ではYJFXとの間でのカバー取引の連携を既に始めたと説明した。
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