ブロックチェーン企業のアルゴランドとブロックチェーンで貧困・格差のない社会実現を目指している団体であるIBMRは、東南アジアの金融包摂促進の目的で、トークンと専用プラットフォームを共同で公開する。
12月12日、コインテレグラフに共有されたプレスリリースでは、アルゴランドが開発したブロックチェーン技術を使用し、マイクロファイナンスのエコシステムを公開した。また専用トークン「ARCC」の展開も明らかになっている。
ARCCは、通常の金融サービスを受けられない人々への支援を目的に作られた。ここではその対象者たちが融資などの金融サービスにアクセスできるようにする。さらに東南アジアの都市に約3億人いるとされる低収入労働者に負債ゼロで資金提供するよう構築されている。また、不正を報告することでARCCを稼いだり、自身の事業向けに投資を得たりすることも可能である。
「主な目的は、無料で使用できる資金を与えることではない。我々のユーザーが起業向け投資の受領期間の3年間で負債ゼロの資金を蓄積することだ」
ARCC.oneが資産管理プラットフォームとして管理することで、同プラットフォーム内でユーザーは自身のARCCを使用が可能となる。同時にクレジットや投資・保険などのサービスも併用して利用することも可能だ。
「この共同コミュニティや起業プロジェクトで発生した利益は、ARCCトークンとしてプラットフォームを通じ自動的にユーザーに分配されることになる。こういったすべてのARCCトークンは、一定期間の後、ユーザー自身のウォレットに引き出すことができ、投資したり負債ゼロの資金として使用したりすることができる」
また、同トークンの最大供給量は、50年の金融政策に基づく年間発行スケジュールで制御されることが予想されている。ARCCのパフォーマンスを基に、ヘッジファンドの要領で管理されるのだ。実際のトークンエコノミーは、88のメンバーからなるARCCマネタリー・ポリシー・カウンシルが管理することがすでに決定している。
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