Hyperledger:アクセンチュア開発の連携プラットフォームをオープンソース化


まとめ
Hyperledger(ハイパーレジャー)は、アクセンチュア開発のブロックチェーン間の連携プラットフォームをオープンソース化することを発表した。Fabric・Corda・Quorumの相互運用性が実現可能となった。

Hyperledgerは、アクセンチュアが開発するブロックチェーン間の連携プラットフォームを「Hyperledger Labs」(ハイパーレジャーラボ)のプロジェクトの1つに採用し、オープンソース化することを公表した。この技術は「Blockchain Integration Framework」と呼ばれている。異なるプライベートチェーン間で、ネットワークの分散性を損なうことなくオンチェーンでの連携を実現を可能にするものだ。

2018年10月、アクセンチュアはHyperledger FabricR3 CordaQuorum間での2種以上のエコシステムの統合を実現するソリューションを開発したとして発表を行っていた。BIFは、同社がさらに開発を進めたもので、異なるブロックチェーン間での相互運用性を実現するソリューションである。ここではエコシステムをまたいでオンチェーンでのデータやアセットの交換が可能になる。

BIFの相互運用性は、アセットを交換する際にネットワークごとに「相互運用性バリデータ」なるオーバーレイネットワークを導入して実現がされている。

ネットワーク内の複数の相互運用性バリデータがリクエストを検証・承認することで、別のネットワークへのリクエストの送信を許可することとなっている。送られてきたリクエストに対して、受信側のネットワークはローカルまたはオンチェーンで署名の検証が可能となっている。

 

Hyperledgerの関連記事はこちらから

ブロックチェーンHyperledgerプロジェクトの野望:IBMやインテルなど業界大手270社が参画

Hyperledgerが新たなプロジェクトを発表:スケーラビリティの限界を突破か

Previous 中国:ブロックチェーン企業が短期間に8万5000社増加、背景に定款変更
Next インド:国家的なブロックチェーンフレームワークを目論む