ネスレとカルフール:ブロックチェーンシステム利用でサプライチェーン追跡・管理


まとめ
食品大手ネスレと仏小売大手カルフールは、製品品質と原産地などに関する透明性を提供し、消費者からの信頼を高める取り組みを公表した。
「食品鮮度・安全性・廃棄物」などについて追跡・管理を行えるブロックチェーンシステムを利用し、乳児用粉ミルク(調製粉乳)のサプライチェーン追跡・管理を行うとしている。

11月14日、食品・飲料大手ネスレとフランスの小売大手カルフールはブロックチェーンを用いて食品の鮮度・廃棄物・安全性などについて追跡・管理を行える「IBM Food Trust」を利用し、乳児用粉ミルクのサプライチェーン追跡・管理を行うと発表した。製品品質と原産地などに関する透明性を提供することで、消費者からの信頼を高める狙いがある。

ネスレによると、IBM Food Trustによりフランスなどで展開している育児用粉ミルクブランドGuigoz・ラボラトリーズに関し、消費者からの信頼を高めることを目指しているという。

具体的には、無農薬有機栽培による牧草・飼料および戸外飼育の牛からの牛乳を原料とするGUIGOZ Bioシリーズなどにおいて、サプライチェーン全体の透明性を向上させ、乳児栄養製品の品質・注意事項・原産地を提供。消費者は、スマートフォンで製品上のQRコードを読み取ることにより、製品に関するすべての情報にアクセスできる。

ブロックチェーン追跡システム

4月15日、ネスレとカルフールはIBM Food Trustにより、フランスの即席マッシュポテトの有名ブランドMouslineのサプライチェーン情報を提供すると発表した。

またカルフール自体も、ブロックチェーン技術を活用した「カルフール・クオリティー・ライン(CQL)」を牛乳・乳製品流通の追跡に活用していくことを発表した。酪農家から店頭までのトレーサビリティをCQLで追跡する目的がある。

カルフールは2019年6月、ブロックチェーン基盤の追跡システムの導入で売上げが増加したことを公表している。

同社システムでは、肉や牛乳、果物など20製品において農場から店舗までのサプライチェーンを追跡可能としている。消費者は、遺伝子組み換えや殺虫剤を使用する製品などを避けて購入できるそうだ。今年中に、食品以外も含む100種類以上の製品を追加できるようにする計画だ。

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