10月30日、ドイツテレコムの発表によると、マルタ共和国の政府系機関で、民間企業のビジネス開発を支援するマルタ・エンタプライズは、欧州最大の通信企業の1つであるドイツテレコムのブロックチェーンサービスの子会社Tシステムズ(T-Systems)と提携した。
先月末にドイツテレコムは、ブロックチェーン・エコシステム(GBE)を公表した。Tシステムズ初のパートナーとしてマルタ・エンタプライズは、GBEにアクセスする。GBEではブロックチェーン開発を促すツールが使用可能である。
今回の提携においてはマルタに進展する企業へ、Tシステムズがイーサリアムの「ハイパーレッジャー」かつR3の「コルダ」の開発、テストプロジェクト向けのプロジェクト監査や検証サービスのサポートも提供している。
Tシステムズは、「マルタの企業は早急にブロックチェーンサービスの展開が可能になる」と語った。
マルタ・エンタプライズのカート・ファルジアCEOは「Tシステムズとの連携は、以前構築されたブロックチェーンエコシステムに更なる価値を増やす一方で、他の規制地域にいっそうの競争力を生み出してくれる。(中略)TシステムズのGBEサービスを使用する企業は、彼らのプロジェクトにマルタ・デジタル・イノベーション・オーソリティによる実証を得ることになる」と述べた。
マルタは「ブロックチェーン・アイランド」と示し、グローバルなブロックチェーンハブとして位置付けをし、暗号資産ビジネスを引き付けようとしている。
先日、マルタ金融サービス局(MFSA)は、34件の同国の仮想金融資産法(VFA)に基づいたライセンスの申請があり、そのうち21件が暗号資産取引所からであると公表している。