マレーシアの大手金融グループCIMBのシンガポール支店は、シンガポールの貿易金融企業iTrustトレーディングが開発したブロックチェーン基盤のIoTプラットフォームを利用し、初の貿易金融取引を完了したことが明らかになった。 CIMBの発表によれば、ブロックチェーンを用いることにより、輸送中もしくは倉庫で保管している貨物データをリアルタイムで監視できる。さらに、このブロックチェーンの導入には商品貿易金融の関連リスクを最小限にし、顧客向けの信用を拡張する狙いがある。 分散型台帳で記録し、デジタル化された書類データをすべてのステークスホルダーに提供するとしている。今回の取引は、中国に輸入される乳製品向けの資金調達のためのものとなっている。発表によれば、最大1億ドルの取引フローが発生する予定だ。 CIMBシンガポールのマク・リー・ムンCEOは「iTrustの技術を導入することで、詐欺のリスクを軽減し、いかなる不正な動きも通知することで、コストを下げてさらに効率的に顧客をサポートできる。」と述べている。今後はiTrustとのさらなる連携で、他の市場への適用も計画しているということだ。まとめマレーシアの大手金融グループCIMBは、ブロックチェーン基盤のIoTプラットフォームを利用した初の貿易金融取引を完了させた。今回の取引は、中国に輸入される乳製品向けの資金調達のためのものとしており、今後は多岐にわたる分野で活用できるようにする。
CIMB:IoTプラットフォーム利用の貿易金融取引を完了
