10月2日、テレグラム・オープンネットワークの投資家に送られたEメールによると、TONはローンチに向けての計画を進行中だという。TON開発者のためのスタートアップ構築ツール、TONラボのCTO、ミーチャ・ゴロシェフスキー氏は、そのEメールが真偽を確認した上で、TONラボ自体は「独自の検証プールで実行・管理する」と付け加えた。
同プロジェクト専用のテレグラム・チャンネルの投稿で、「元々の投資家たちが、テレグラムのコア・チームからEメールを受け取った」ことが述べられた。さらに、投資家たちは購入したトークンもしくは「グラム」を受け取るために、鍵作成ツールを用いて10月16日までに公開鍵をテレグラムに提示する必要があることも明らかにされた。
特筆すべきは、そのメッセージがガバナンスの問題にも触れていたことで、テレグラム自体はネットワークの運営には関与しないと述べている。さらに「投資家たちはバリデーターを選ばなければならない。テレグラムもTON財団も開始後はバリデーターを務めない。」とも述べている。
2019年9月初めころにTONのコードが公開され、幅広いコミュニティーがフルノード、バリデータノード、ブロックエクスプローラーを実際に使い、実証実験を行なっている。
TON投資家との既存の取り決めによると、同プロジェクトは10月31日を期限としてローンチする予定になっている。2018年の初め頃に17億ドルを調達した同ブロックチェーンプロジェクトは、ほぼ全面的に情報が極秘で構築されている。テレグラムのCEOであるパーヴェル・ドゥーロフ氏は、TONの存在を公表したことはまだ無い。
これまでのところ、唯一の正式な確証は同プロジェクトのSAFT(将来トークン取得略式契約スキーム)の米証券取引委員会への登録で、テレグラム・グループのパーヴェル・ドゥーロフ氏と、同氏の兄弟でTONのチーフ・アーキテクトでもあるニコライ・ドゥーロフ氏の名前が記載されている。