アイスランド:「Eマネー」決済に成功


まとめ
アイスランドで同国政府公認のブロックチェーンを活用した電子マネー「Eマネー」(e-Money)の決済に成功したことが発表された。小売業者ノルディックストア(Nordic Store)のIKEAへの注文に関して、Eマネーを用いて行った。請求書のやり取りを自動化し、決済をより安全に短時間で行うなど、さまざまなユースケースで業務を効率化する可能性があると期待されている。

10月1日、アイスランドのブロックチェーン開発企業モネリウムとサプライチェーン開発会社トレードシフトは、同国政府公認のブロックチェーンを活用した電子マネー「Eマネー」決済に成功したことについて発表した。小売業者ノルディックストアIKEAへの注文に関して、Eマネーを用いており、「プログラマブルな電子マネーが既存市場に対応できることを証明した」と、この結果に関しての見解を述べている。

6月、モネリウムは子会社のモネリウムEMIを通じ、アイスランド金融監督局からブロックチェーンを利用した電子マネーの発行を許可する際に必要とされている、EMIライセンスを取得した。さらに欧州経済領域内での電子マネー発行・決済サービスの提供に関して認可を得ている状態だ。

小売店ノルディックストアによる家具メーカーIKEAへの発注が、Eマネーを用いて初めて行われた決済となった。トレードシフトのサプライチェーン基盤と、Ethereumのスマートコントラクトを活用して商品を注文し、自動的に発行された電子請求書を元に、Eマネーで支払い・決済を完了した。

Eマネーは、法的に規制された「プログラマブルなお金」だ。スマートコントラクトを使うことが合法的な取引で可能になる。今回のように請求書のやり取りを自動化し、決済をより安全に効率的に行うなど、さまざまなユースケースで業務を短縮化できる可能性がある。モネリウムとトレードシフトは、ヨーロッパ全域での「シームレスな国境を越えた支払い」を推進するために、今後も協力していく。

Previous TEUトークンを断念:300キュービッツ、業界内でのビジネスが低調
Next テレグラム:10月31日を期限としローンチ実行か