ネットラーニング社:国際技術標準規格「オープンバッジ」発行資格を取得


まとめ
ネットラーニング社が国際技術標準規格「オープンバッジ」発行資格を取得した。同規格には、学習者が取得した資格や修了証明書とその発行機関情報、受講コースやプログラム名、学習者氏名などの情報がブロックチェーンにより改ざんできないよう暗号化して記録される仕組みだ。

ネットラーニング社は、教育・研修・学習デジタルソリューションを提供する会社である。9月18日、同社が提供するクラウドベースの学習・研修用プラットフォーム「Multiverse」が、国際技術標準規格「オープンバッジ」に認定されたことを発表した。さらに、「オープンバッジ」を規定・認定するIMS Global Learning Consortiumより、バッジの発行資格を取得したことも同時に明らかになった。

ネットラーニング社は、企業や大学・教育機関向けのeラーニング提供会社として国内最大手の企業となっている。同社は、オンラインでの学習環境が一般的になっている現状に伴い、学習で得た資格や修了証についてもデジタル化し、学習過程からその証明までを電子化したエコシステムが必須と考えた。

そこで、IMS Globalが国際技術標準規格として規定する「オープンバッジ」の発行資格を取得し、同社が提供するクラウド型学習サービス「Multiverse」の修了証として活用するに至ったという。

「オープンバッジ」には、学習者が取得した資格や修了証明書とその発行機関情報、プログラム名や受講コース、学習者氏名など、これらの情報がブロックチェーンにより改ざんできないように暗号化して記録される。SNSでの共有やメールでの送信が行える他、個人が取得する資格や学習内容をグローバルな環境で見える化することが可能になる。

また、採用側が資格取得者を見つけ出すこともできる。さらに、雇用流通市場にも大きな影響をもたらすなど、さまざまな利用方法が考えられる。

ネットラーニング社は、「オープンバッジ」の普及と研修におけるデジタルトランスフォーメーションを実現する1つのソリューションとして、今後はさまざまなサービスを展開していくことを明らかにした。また、「オープンバッジ」は国際技術標準であるため、日本のみならずアジアの教育発展にも活用していきたいという考えだ。

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