ウォルマートに引き続き、ブロックチェーンをドローンに活用 / Red Cat社


まとめ
ドローン用データレコーダーを提供するレッド・キャット(Red Cat)社は、フライト情報を保存するためにブロックチェーン技術を採用する。GPS座標、動画、写真、飛行記録、テレメトリー・ログなどのデータをブロックチェーンに記録することで、ドローン飛行を完全に監視できる仕組みとなっている。

9月10日に、ドローン用データレコーダーを提供するレッド・キャット(Red Cat)社と、分散型ウェブ及び暗号資産新興企業であるゴーチェーン(GoChain)社が提携することを明らかにした。

この提携により、レッドキャットのドローンデータ分析及びサービスは、ゴーチェーンのブロックチェーン上に移行する。GPS座標、動画、写真、飛行記録、テレメトリー・ログなどのデータを分散台帳にハッシュすることにより、ドローンの飛行を完全に監視可能だ。

暗号資産GOを運営するゴーチェーンは、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンの変形である。同社は、毎秒1,300件の取引を決済できると考えている。

ドローン技術が、特にアマゾン(Amazon)ウォルマート(Walmart)の軌道に乗る中、レッドキャットは、同社のブラックボックス技術と一連のサービスにはブロックチェーン技術が必要だと主張する。

レッドキャットのジェフ・トンプソン(Jeff Thompson)氏は、「ドローン産業を前進させ、空をより安全なものとするため、ブロックチェーン技術を活用したブラックボックスと分散型ストレージシステムの商業化を全速力で進めている」と話した。

また、「我々はいくつかのソリューションをテストしたが、ゴーチェーンのマルチチェーンアクセス能力と、高速かつコスト効率の良いブロックチェーンプロトコルと、経験豊富なチームは、我々のビジョンにピッタリだった」と同氏は述べた。

ゴーチェーンはこの分野に参入した最初の企業ではなく、ウォルマートが先月ブロックチェーンに接続された輸送用ドローンの特許を申請している。特許出願書類には、ドローン間におけるフライトの情報を交換できるようにする、ブロックチェーンを利用したドローン配送サービスが記載されている。

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