ブロックチェーン「クレイントン」を活用したスマホ投入へ韓国が大きな動き


まとめ
韓国大手サムスンやLGがブロックチェーン技術機能を搭載した新型スマホのリリースを発表した。これらのスマホには、ブロックチェーン関連アプリの使用や同国SNS大手カカオ社が発行する暗号資産が購入者に付与される仕組みとなっており、近日上場が実現される見通しとなっている。

韓国のサムスン電子は、最新スマートフォン「ギャラクシー Note10」にブロックチェーン対応モデルを投入する。9月5日、米ウォールストリートジャーナルが関係者の話として報じたために明らかになった。メッセージアプリ大手カカオのブロックチェーン「クレイトン」を活用しており、新モデルは「クレイトンフォン」と呼ばれるという。

サムスンの「クレイトンフォン」は韓国のみで販売し、価格は1000ドル程度。暗号資産のウォレットが組み込まれており、ブロックチェーン関連のアプリもプレインストールされている。

さらにカカオのブロックチェーン子会社グラウンドXが発行する暗号資産「クレイ」を、購入者に一定額付与することがすでに決まっている。

9月はじめの報道では、カカオは暗号資産「クレイ」を中国と韓国の暗号資産取引所で上場させるために、取引所サイドと協議中であることが明らかになっていた。

また、朝鮮日報のITニュース版「IT朝鮮」によると、韓国LGも同様にまもなくブロックチェーンスマホを発表する予定で、すでにブロックチェーン企業や分散型アプリ関連企業の市場調査が完了しているという。

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