米空軍:防衛データ保護のためにブロックチェーンを検討


まとめ

米国空軍(USAF)は、防衛事業にける情報保護のためにブロックチェーンの導入を検討している。軍事通信および機密情報をプライベート型ブロックチェーン上に登記することで国家最高レベルのセキュリティ強化に繋げていく狙いとしている。

Constellation Networkの声明によると、米国空軍(USAF)は、防衛事業においてさまざまなデータソースを保護するためにブロックチェーンを検討している。

サンフランシスコを拠点とする新興企業は、USAF SMIR(小規模ビジネスイノベーション研究)フェーズプログラムの一環として空軍との作業契約に署名したと発表した。

「コンステレーションは、レガシーと将来の両方のデータ型のアジャイルな相互運用性に焦点を合わせて、USAFの現在の能力に飛躍をもたらす」と同社は指摘する。これは、レガシーシステムデータと既存のクラウドインフラストラクチャデータのマージを可能にしつつ、ビッグデータ処理に対するスケーラブルで安全なアプローチである。

このように、Constellationは空軍のデータパイプラインに暗号化による分散セキュリティを提供するだけでなく、データソースのステータスの監査証跡とライブ概要も作成する。

「米空軍には、ドローン、飛行機、衛星などの保護が必要な多数のデータソースがある」と、Constellationのビジネス開発担当副社長、ベンジャミンディグレスは述べている。そして「即座に照会できるクリーンで統合されたデータは、防衛機器内の大きなニーズ」とも述べている。

先月、国防高等研究計画局(DARPA)はDoDが「ハッキング不可能なコード」の開発を含め、ブロックチェーンを使用して軍事通信を保護することを検討していることが報告された。

USAFの声明には、「AFRL (空軍研究所)とAFWERXが協力して、小規模ビジネスイノベーション研究プロセスを合理化し、スピード感を高めてる。そして潜在的な可能性を追求する。」と記されている。

 

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