スイス当局:フィンテック企業に銀行業と証券業免許を付与


まとめ
スイスのフィンテック企業SEBA(2018.4に誕生したスタートアップ企業)は、スイスの金融規制当局(FINMA)より、銀行業および証券業のライセンス取得を公式発表した。100億円超を資金調達した同社は、従来資産と暗号資産の投資・資産管理・売買・融資を一元的に行えるサービスの提供を目指す。

8月26日、スイスのフィンテック企業SEBAは、金融規制当局であるスイス連邦金融市場監督機構より、銀行業および証券業のライセンスを得たことを発表した。SEBAは暗号資産に主眼を置く金融サービスプロバイダーで、多くのブロックチェーン技術を用いながら事業を進めている。スイス当局の認可により、同社は従来型資産市場と暗号資産市場の橋渡し役を務めることが可能となった。また、当初から計画していた「ワンストップのバンキングソリューション」を提供する条件が整ったという。

正式な銀行業務の開始は2019年10月初旬以降となる予定だ。2019年2月に、同社はスイスの富裕層向けプライベートバンクJulius Bärとの業務提携を発表している。SEBAが銀行業および証券業のライセンスを取得した時点で契約は有効とされている。Julius Bärは今後、同行の顧客に対しSEBAが持つ規制された安全な暗号資産のサービスを提供するという。

SEBAは、2018年4月に発足したフィンテック分野のスタートアップ企業であり、同社は2つの目標を掲げている。1つ目は、ブロックチェーン技術を基盤とした暗号資産と従来型資産について、その投資・保管・取引・借入を一元的に行える機関としての成立を目指すこと。そして、スイスのブロックチェーン企業向けに暗号資産の口座と管理を提供することで、そのエコシステムにおける安全性の水準を引き上げることだ。

2018年9月、SEBAは1億スイスフラン(107億円相当)の資金調達を行なっている。同年10月に銀行業ライセンスをFINMAへ申請し、約1年を経て今回の銀行業・証券業の認可に至った。発足からわずか17か月後のことであった。そのチームは、情報セキュリティ、ブロックチェーン、テクノロジー、ファイナンスの各分野の専門家からなる60人体制で運営されている。

SEBAは今後、銀行、企業、機関投資家に対して、従来資産と暗号資産の投資・資産管理・売買・融資を一元的に行えるサービスの提供を目指していく。将来的には、カストディストレージ、トレーディング、流動性管理も提供していくという。さらにブロックチェーン企業として、不換資産や暗号資産の口座や保管機能を提供する予定だ。

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