世界の鉱業会社へブロックチェーン・ベータ試験者公募を発表 / Karuschain


まとめ
ブロックチェーン技術で貴金属鉱業分野のサプライチェーンサービスを先導するKaruschain(KRS)は、世界中の鉱業会社が正式なベータ試験段階に新たに参加するための門戸を解放する。公募により選出された企業は世界トップクラスの企業群と技術分野で協業し、業界内のテクノロジー強化に繋げる好機として注目されている。

 

ブロックチェーンが可能にするサプライチェーンのトラッキングと、トレーサビリティー・ソフトウエアを世界の貴金属鉱業に提供するKaruschainが、ベータ試験者の応募受付を開始することを明らかにした。

選ばれた企業は世界クラスのチームとともに働く機会を得ることに加え、ブロックチェーン技術や現実世界の使用事例に関して理解し、自分たちの事業を評価する枠組みを持つことができる。

さらに、企業はブロックチェーンとスマートコントラクト技術を活用して経済協力開発機構(OECD)ロンドン貴金属市場協会(LBMA)などの世界的機関が設定したコンプライス要件を満たすことができる。Karuschainは、企業が劇的な改善・効率化・コストの節約・保護の向上を経験するとみている。

同社のリチャード・バークレー最高経営責任者(CEO)は「この素晴らしいチームと私は、貴金属と鉱業の270年以上にわたる歴史の上で現在の場所に到達した。この産業は、従事する人々のニーズに重点を置くソリューションを採用してこなかった。時代遅れで法外にかさんだコストや、非効率な現在のサプライチェーン管理を改善することは、ごく当然のことである。このセクターにおけるデジタルトランスフォーメーションは、もはや『もしも』ではなく『いつなのか』の課題である」と述べた。

世界経済フォーラムによると、デジタル化はこれからの10年で3,200億ドル以上の産業価値を生みだし、潜在利益は鉱業セクターで約1,900億ドル、金属セクターで1,300億ドルにのぼる。

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