船舶セキュリティソリューションの研究に向け、船級協会との業務提携を発表 / ペンタセキュリティ(韓国)


まとめ
韓国のセキュリティ企業が「韓国船級協会」と船舶セキュリティソリューションの共同研究に向けた業務提携を発表した。当協会では、船舶運航の効率性と安全性を高める「スマートシップ(Smart Ship)」の技術開発が積極的に行われている。ブロックチェーンやAI技術等を駆使して今後は、新たなセキュリティソリューションを開発していく方針としている。

 

8月27日に、IoT・クラウド・ブロックチェーンセキュリティ専門企業であるペンタセキュリティシステムズ株式会社が、国際船級協会連合である「韓国船級協会」と船舶セキュリティソリューションの共同研究に向けた業務提携を行うことを発表した。

近年、AIやビックデータのICTを活用することで、船舶運航の効率性と安全性を高める「スマートシップ(Smart Ship)」の技術開発が盛んに行われている。

船舶間、船陸間の情報通信が急増し、情報セキュリティの必要性が高まりつつあることを受けて「国際海事機関」は、2017年に海洋安全管理システムにサイバーセキュリティ分野を含め、2021年1月から情報セキュリティ義務事項に従わない場合は船舶を強制的に停止できるよう船舶安全管理指針を定めた。

電通東京海洋大学MONET Technologiesの3社が共同で参加し、水上と陸上交通手段を組み合わせた「自動運転型水陸連携マルチモーダル MaaS(Mobility as a Service)」の実証実験が明らかになるなど、日本でも船舶における情報通信分野の発展が進められている。

ペンタセキュリティは「韓国船級協会」と船舶セキュリティソリューションの共同研究に向けた業務提携により、船舶におけるサイバーセキュリティソリューションを検証する。また、船舶サイバーセキュリティシステムリスクの分析及び設計安全性評価部門でも協力していく。

ペンタセキュリティCSOのDS KIMは、「世界各国で陸上と海上、航空を問わず自動運転技術に対する研究や協力が行われている。しかし、これは徹底したセキュリティ技術が先行されなければ、製造企業や業界のみならず、国家競争力を脅かしかねない。」とし、「造船及び海運技術や安全において、多様な企業との共同研究及び業務提携を通じて、より安全なスマートシップ環境を構築していく予定だ。」と主張した。

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