証明書発行したアニメプリントを販売:アニメクリエイターにより多くの利益を還元


まとめ
美術品やアート作品などグッズの真贋をブロックチェーンを用いて精査するシステムが続々と誕生している。ブロックチェーン上に所有権を記録することができるスマートアートプリントのサービスも出てきた。日本国内のアニメ商品市場には数多くの違法品が溢れかえっていることを背景とし、偽物淘汰の革新的な方法として市場からの評価は高いものとなっている。

美術品やアート作品などグッズの真贋をブロックチェーンを用いて精査するシステムが続々と誕生している。アニメ市場もそうしたシステムを活用する市場の一つだ。

日本時間8月12日、シンガポールに拠点を置くエンタメ系テックスタートアップのBlockPunkは、ブロックチェーン上に所有権を記録することができるスマートプリントアートの予約販売を開始した。

各プリントには、ブロックチェーン上に記録されたNFCチップに紐づくデジタル証明書が付属する。スマートフォンでNFCチップをスキャンすることでデジタル証明書にアクセスでき、クリエイターや商品の詳細、所有者履歴、作品の現所有者などを確認することができる。これらの仕組みでファンにとっては商品が本物であることの証明になり、所有権を明確化することで、物理的な商品に付加価値を与えることができる。

こうした仕組みの背景にあるのはアニメ市場の違法品の多さだ。公式グッズは一般的に日本国外では効率よく流通せず、その結果、巨大な海賊版市場が発生している。

今回の取り組みでは、版権元から直接オンデマンドで物理的なプリント商品を製造し、日本だけでなく海外ファンにも正規品として販売する。これによって、世界中のファンがクリエイターと直接かつ明確に繋がることを可能にした。2兆円のアニメ市場のうち約40%程度がアニメ関連商品によって占められる中、サプライチェーンの効率性を高めることでクリエイターにより多くの利益を還元できる。

BlockPunk 共同創業者兼CEOのJulian Lai-Hung氏は「我々は、世界中のアニメクリエイターとファンをつなぐ仕組みを構築している。現状、日本国内のアニメ商品市場には数多くの違法品が溢れかえっている。(中略)制作元のクリエイターにより多くの利益が還元されることで、より優れたアニメやファンとの直接的な繋がりが増え、海賊版が減ることを願っている」と述べている。

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