ブロックチェーンHyperledgerプロジェクトの野望:IBMやインテルなど業界大手270社が参画


まとめ
オープンソースのブロックチェーンプロジェクト、Hyperledger(ハイパーレッジャー)をご存知だろうか。IBMやインテルなどの世界の名だたる企業が参画し技術開発を行なっている。今回は、そのHyperledgerプロジェクト全体を統括する非営利組織、「Linux Foundation」に今後のブロックチェーン市場について語ってもらった。

Hyperledger(ハイパーレッジャー)とはオープンソースの新規ブロックチェーンプロジェクトだ。IBMインテルなどの世界の名だたる企業が参画し技術開発を行なっており、その技術を活用するために加盟する企業は270社を超える。

全体を統括するのはLinux Foundationと呼ばれる非営利組織だ。Android OSのシステムベースを開発するなど、インターネット業界に大きな影響を与えその歴史と共に歩んできた。

今回のプロジェクトの目的は”各企業の協業のために必要なインフラになること”だという。同組織はサプライチェーンにおける追跡可能性を例に挙げ、「分散化されたデータベースで、各社がプロセスごとに製品を追跡・相互検証していくことが求められる。製品を消費者に届けるまでには、複数の国境を超え、複数の企業や業界を超えた、さまざまな協業の課題がある。同プロジェクトならばそれを解決できる。」と述べた。

また、オープンソースのソフトウェアであるということは、競合他社間での健全な競争を生み出すことにつながるという。オープンソースのソフトウェアならば、たとえ競合他社であっても、協業のための共通のフレームワークを提供してくれる。そしてその共通のフレームワークの上で、それぞれの差別化した実装の構築が可能になる。

もし顧客がある会社のサービスに満足できなくなったとすれば、他社のサービスに乗り換えるコストが低くなる。それにより消費者には複数の選択肢を得られ、企業は新規開発に挑戦したり、サービスの質を上げるための業界内の競争が生まれるという。

2018年にはEEA(イーサリアム企業連合)との提携を発表。そのことについて同組織は「EEAは、標準化やスペックの点でスタンダードになるかもしれないと考えた。一方で私たちは、実際にコードを書く団体だ。両者は対立するのではなく、補完関係になれると考えた。」と述べた。

社会がもっとデジタル化されたら、情報の一極集中による大きなリスクに直面するとの懸念がある。それは経済にとってもプライバシーにとっても大きな問題になりうるだろう。その中で情報が集中化しないブロックチェーンのような技術は、今後の我々の社会基礎となりうる。

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