7月25日、トークンエコノミー型グルメSNS「シンクロライフ」を運営している株式会社GINKANは、三菱UFJニコス株式会社と共同で、クレジットカードの利用明細データを用いて利用金額の一部をブロックチェーン上のトークンで還元する実証実験の開始を発表した。実験では、三菱UFJニコス社員が同社加盟の飲食店で利用した明細データを対象とするとのことだ。
GINKANで提供されているシンクロライフは、飲食のレビューや加盟店の利用をすることで独自のポイントを受け取れるグルメSNSである。これをスマートフォン向けアプリとして提供しているのだ。また、サービスの基盤にブロックチェーンを活用しており、加盟店での会計時などに付与される独自ポイントをブロックチェーン上に置かれたトークンとして発行するシンクロコイン(SYC)へ変換することができる。さらにトークンはユーザー間での受け渡しなども可能とされている。
7月1日よりシンクロライフは「暗号通貨が食べるだけで貯まる」サービスを提供している。加盟店利用時、シンクロライフ経由で支払い金額の一部を同社が発行するトークン「シンクロコイン(SYC)」として受け取れる仕組みとなっている。
同社のシンクロライフアプリにはレストラン検索に加えてウォレット機能を搭載しており、ブロックチェーン上のシンクロコインの管理機能を内蔵する。しかし、現在はアプリのQRコード読み取りと代金の支払いを一元化できていないという。それには前払式決済手段やクレジットカードなどと連携していないという原因があげられる。
実験では、クレジットカードと連携することで、トークン付与までの流れをシンプルにすることを実証する。今回の場合は、対応店舗で対応するクレジットカードだけを提示すれば、アプリのQRコードを提示しなくても自動でトークンが付与される形となる。これらを用いてユーザーと店舗側双方の利便性向上を目指すという。