「ISOU PROJECT」における地域通貨:日本オラクル、流通基盤としてオラクルのブロックチェーン採用


まとめ
日本オラクル株式会社は、過疎地域の次世代交通・エネルギー問題に取り組むISOU PROJECTに参画し、同社技術「Oracle Blockchain Platform」で実証実験を行なう。地域通貨流通から地域間連携までを視野に入れた柔軟かつ安全な地域通貨プラットフォームをブロックチェーン技術で実現していく狙いだ。

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、執行役社長 最高経営責任者:フランク・オーバーマイヤー)は本日、日本オラクルがメンバーとして参加する過疎地域の次世代交通・エネルギー問題に取り組むISOU PROJECTにおける地域通貨の流通および管理プラットフォーム基盤として「Oracle Blockchain Platform」が採用された。さらに8月に行われる実証実験へ参加することの発表を行った。

現在、大きな社会問題として地方部での公共交通機関の廃止に伴い、通学困難などの交通弱者や自らの運転を余儀なくされた高齢者による事故があげられている。さらに、バス運転手などの人員不足や人件費と燃料費の高騰により、交通機関を運営する地方自治体や地域企業の経営を圧迫している。

加えて、商工業の中心である商店街の廃業も重なり、地方経済では様々な課題が発生しているのだ。上記のような地域課題への取り組みとして、ISOU PROJECTでは、電気自動車(EV)や再生エネルギー、さらにはブロックチェーン技術を用いた次世代交通システムおよびエネルギープラットフォーム実現により、新たな移動手段の提供だけでなく、地域の活性化、エコ社会の実現を目指している。

ISOU PROJECTは用途を限定した地域通貨を発行し、地域通貨を再生エネルギーを燃料とするEV車両への乗車や地域内施設利用に使用すること想定している。ブロックチェーンサービスの開発で豊富な実績を持つ株式会社INDETAILと日本オラクルが連携することで、この地域通貨の実現においてISOU PROJECTのコンセプトに沿う形で地域通貨プラットフォームを構築した。

今回、自動運用、バックエンド・システムとのプラグ・アンド・プレイでの統合、およびエンタープライズ・グレードの信頼性、セキュリティそして性能を備えたフルマネージド型のブロックチェーン・クラウド・サービスである「Oracle Blockchain Platform」がブロックチェーン基盤として採用された。必要となるすべてのコンポーネントがサービスに含まれているため、迅速にブロックチェーンを用いたアプリケーションを構築、デプロイできる特長を兼ね備えている。

さらに、ISOU PROJECTにおけるブロックチェーン基盤の選別においては、すでに豊富な実績を有していること、高度なセキュリティ、柔軟性、機能拡張といったブロックチェーン基盤の本格的な運用と拡張を実現する機能を包括的に提供していること、そして「Oracle Autonomous Database Cloud」をはじめとする、オラクルから提供されている多様なIaaS、PaaS、SaaS機能との連携によって必要なサービスの拡張に容易対応できることが評価され、「Oracle Blockchain Platform」が採用された。

ISOU PROJECTでは、北海道檜山郡厚沢部町(ひやまぐんあっさぶちょう)で実証実験の実施を予定し、2019年8月19日から30日まで住民向けサービスを提供する。またEVバスの配車・乗車体験やEVバス乗車時に、地域通貨の付与デモンストレーションなどをICカードを使った行う予定である。また、現段階で自治体および企業、メディア向けの現地視察も、実証実験期間の8月26日から8月29日にかけて予定している。

今後、ISOU PROJECTではビジネスモデル確立と全国の過疎地域へのサービス提供を行っていく。さらに、ブロックチェーンを利用した用途限定型の地域通貨と再生エネルギー適用による事業拡大も視野に入れて取り組みを進める予定である。また市町村をまたいだ用途限定型の地域通貨利用など、ブロックチェーン基盤を用いた地域間連携の実現や新たなビジネスの創出も検討されており、日本オラクルではこの活動を「Oracle Blockchain Platform」をはじめとする「Oracle Cloud」の各サービスでサポートする予定となっている。

■ISOU PROJECT推進協議会について
ISOU PROJECT推進協議会は、株式会社INDETAIL、TIS株式会社の2社が事務局を運営し、日本オラクルをはじめとする8社の賛同企業が参画しているものである。さらに推進協議会メンバー&推進チームは「地域通貨プラットフォーム」、「エネルギーマネジメントプラットフォーム」、「MaaS・EVプラットフォーム」、「PoCサービス仕様検討チーム」に分かれており、日本オラクルは株式会社INDETAILと共に、地域通貨プラットフォームにおいてプロジェクトに貢献している。

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