Apple共同創業者、マルタ拠点のブロックチェーンスタートアップに投資


まとめ
アップル(Apple)の共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏が、マルタ島で、エネルギー関連のブロックチェーンスタートアップを立て上げることが明らかになった。マルタ島は、国としてブロックチェーンにとても積極的で、世界中の業界関係者がこの地でビジネスをしている。

現地時間の2019年7月18日、アップル(Apple)の共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏は、投資家が世界中のエネルギー効率化プロジェクトを支援することを可能とする会社、エフォース(EFFORCE)に投資し、同社の共同創業者になったことをマルタ島で行われたイベントにて発表した。エフォース(EFFORCE)はマルタに拠点を置く、エネルギーの効率的利用を目標とするブロックチェーンスタートアップである。同社はエネルギーにかかる費用の節約だけでなく、同氏自身も重要視する、環境保護に役立つことも目指している。

ウォズニアック氏は、今回の取り組みについて「ブロックチェーンは、消費者が習慣を変えることを必要とせずに、エネルギー利用の改善と消費削減を実現する。」と述べている。

同氏がブロックチェーン企業に初めて関わったのは昨年8月のこと。投資に重点を置いた暗号資産スタートアップ、エクイ・キャピタル(Equi Capital)に携わった。同氏は当時、「暗号資産の技術には驚いた」とコメントした。

同氏は、同社がマルタに会社を創業することについて「同国政府のブロックチェーンに対する熱意が重要な要因」だったと述べている。また、同社のもう一人の共同創業者であるジャコボ・ビセッティ氏は「マルタは我々が調べた限り、世界で最も新技術に関して寛容な国だった」と語った。

同氏が述べているように、マルタは、ブロックチェーンに関して極めて積極的である。1年前、同国政府はこの領域の企業を誘致することを目的として、暗号資産とブロックチェーンに関する3つの法案を通過させた。この施策は効果的なようで、現在バイナンス(Binance)やオーケーコイン(OKCoin)といった著名暗号資産取引所が現在マルタに拠点を置いている。

またマルタ政府は、ブロックチェーン技術を行政に導入しようとしているだけでなく、ブロックチェーン戦略を推進したり、修了資格や賃貸借契約の保管に同技術を利用している。

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