まとめ
システム開発のアイクラフト(神戸市中央区)は、分散型台帳技術「ブロックチェーン」関連のサービスの提供を始めた。ブロックチェーン内で取引を実行する際の仕組み「スマートコントラクト」の設計や開発のほか、ブロックチェーンに関するコンサルティングや教育に関するサービスを提供する。
神戸市に拠点を置くシステム開発のアイクラフトは、分散型台帳技術「ブロックチェーン」を活用したサービスの提供を始めた。
同社は、このプロジェクトの推進を図るために、海外拠点を利用してブロックチェーンに関する情報を収集、2017年から技術開発を進めてきた。中小規模のシステム会社で同分野への事業参入は珍しいことだという。
取引の記録をデータベースではなく、ネットワーク上で管理するブロックチェーンは、複数の参加者が記録を同時に管理できるため、外部から不正に書き換えることは事実上不可能であり、安全なシステムとされる。今回、そのようなブロックチェーン技術を導入した同社の具体的なサービス内容として、ブロックチェーン内で取引を実行する際の仕組み「スマートコントラクト」の設計・開発のほか、信頼性の高いスマートコントラクトを実現するためのセキュリティ監査、ブロックチェーンに関するコンサルティングや教育に関するサービスなどを提供予定。
商品売買におけるブロックチェーンの活用により、「誰から誰に商品が売られた」という情報がチェーン内で確認できるため、取引の透明性を確保することができる。また、暗号資産の導入によって、送金などの手間を省けるようになることで、海外との商品取引もより活発になると推測される。今後同社は、あらゆるビジネスに活用されるであろう同サービスを将来的に事業の柱として育てる方針だ。