千葉県に拠点を置く企業グループ、ブロックチェーンを用いた電力流通システムの導入


まとめ

恋する豚研究所(千葉県香取市)は、直営のレストランと千葉県内の発電所をブロックチェーンでつなぐ取り組みを始めた。これにより、どの発電所から電気が届いているのかを可視化でき、エネルギーの地産地消につなげることができる。同社グループの社会福祉法人、福祉楽団(千葉市)が運営する特別養護老人ホームなど6施設でも、同様のブロックチェーンを活用したシステムを導入した。

千葉県香取市にある「恋する豚研究所」は、ブロックチェーン技術を活用し直営のレストランと千葉県内の発電所をつなぐ取り組みをはじめた。

電力小売サービスの「みんな電力」によるブロックチェーンを使った電力流通管理システムを用いて、匝瑳市(そうさし)に設置している太陽光発電所からレストラン「恋する豚研究所 スチームハンバーグ」に電力を供給する仕組みだ。このシステムによって電気の供給場所を可視化することが可能となり、エネルギーの「地産地消」が実現する。

同社の飯田大輔社長によると、「各レストランで使う電力が千葉県内で発電されていることを示すことで、同社の目指す”地域で経済が回る仕組み“の実現につながる」という。

同社の母体である社会福祉法人、福祉楽団が運営する特別養護老人ホームなど6施設でも、同様のブロックチェーンを活用したシステムを導入した。社会福祉施設においてこのような導入事例は国内でも初めてだという。

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