オラクル、AIやブロックチェーンを活用して産業向け提案を強化


まとめ
Oracle(オラクル)は、アプリケーションにAI(人工知能)関連技術やブロックチェーンなど先進技術で産業の変革を推し進める方針を示した。中でも注目は、ブロックチェーンの活用である。トレーサビリティー確保において、物流トラックや個々のパレットの移動情報などは重要な意味を持つ。同社の技術力を駆使して世界最高峰のテクノロジーを提供していく。

ハノーバーメッセ2019(ドイツ・ハノーバーメッセ)において、ここ数年強化してきた産業用IoT向けのアプリケーションが成熟してきたことをOracle(オラクル)が発表した。また、AI(人工知能)関連技術やブロックチェーンなどの先進技術によって、産業の変革を推し進める方針を示した。

オラクルにとって、今回のハノーバーメッセで2018年に引き続き2度目の出展となる。インダストリー4.0や産業用IoTについて、「産業用のアプリケーションは成熟化してきた。今まではコンセプトや実証レベルのものが多かったのに対し、実用できるレベルのものが増えている。私たちのアプリケーションやソリューションもより洗練されてきた。産業向けチーム自体も強化している。また、パートナーも広がっている」と、オラクルのインダストリービジネスユニットにおけるバイスプレジデント、John Barcus(ジョン・バーカス)氏は語る。

ハノーバーメッセ2019では、アクセンチュア、Bosch RexrothBiSTelEsentriFESTOInspirage、三菱電機、PROMATISなどのパートナー企業との協力を通し、ブース内で各種アプリケーションをアピールした。

 同社は、産業用IoT向けアプリケーションとして、設備管理を行う「IoT Asset Monitoring Cloud」、生産情報の遠隔監視を可能にする「IoT Production Monitoring Cloud」、サプライチェーンにおけるモノの移動を管理する「IoT Fleet Monitoring Cloud」、従業員管理を行う「IoT Connected Worker Cloud」、サービス管理を行う「Service Monitoring for Connected Assets Cloud」などを展開している。これらについても、それぞれで先進技術を取り込んだ機能進化が進んでいる。

ブロックチェーンの活用では、トレーサビリティー確保における物流トラックや個々のパレットの移動情報などが重要な意味を持つ。それぞれにデータ受発信用のIoTデバイスを搭載、そのデータを「IoT Fleet Monitoring Cloud」などで管理することによって、活用することが可能となる。しかし、同時にセキュリティの問題が生まれる。移動し続けるデバイスからのデータ収集は、セキュリティ確保が難しい。そこで、ブロックチェーン技術を活用し、セキュアにこれらの物流情報を得られるようにする。

「これらはすぐにでも活用できる状況にある。サプライチェーンにおいて、物流の管理は重要なポイントとなる。それを今まで以上に詳細に管理することで、新たな効率化や競争力を生み出すことが可能になる」とバーカス氏は述べた。

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