米大手金融機関のCEO、「可能性を秘めるブロックチェーンだがビジネスモデルの確立は難しい」


まとめ
米大手金融機関Wells Fargoのティム・スローンCEO(最高経営責任者)は、「ブロックチェーンの基本的技術は非常に興味深いものだが、それをさらに展開していこうとすると時間がかかってしまう」と、ブロックチェーン技術を応用する難しさに直面していることをサンフランシスコで開催された「Fintech Ideas Festival」の場で明かした。

 

米CNBCは、ブロックチェーン技術の実験に取り組む米大手金融機関Wells Fargoのティム・スローンCEOらが、サンフランシスコで開催された「Fintech Ideas Festival」の場で「ブロックチェーン(分散型取引台帳)技術は我々の期待に応えるレベルに達していない。」と語ったことを明らかにした。

また、スローンCEOは「ブロックチェーンの基本的技術は非常に興味深いものだが、それをさらに展開していこうとすると時間がかかってしまう」と、続けブロックチェーン技術を応用する難しさに直面していることを語った。

さらにスローンCEOは、米金融機関U.S. bankとオーストラリアの金融機関Commonwealth Bankがブロックチェーンを利用し貿易取引を行った事例を取り上げ、このプロジェクトが現時点では結局のところ1回しか取引が実行されていない事実を指摘し、「長期的な視点で見ればブロックチェーンは可能性を秘めていると言えるものの、短期的にはビジネスシーンでどのように利用できるかについては不透明である」と続けた。

また米Mastercardのアジェイ・バンガCEOも「ブロックチェーンは面白いが、そのビジネスモデルはまだ確立されていない。まだまだ多くの課題が残っている」と、スローンCEOの見解に同意する考えを示した。

しかし、バンガCEOはMastercardがブロックチェーンに対し決して少なくはない金額を投じていることを取り上げた。「現時点でビジネスモデルが分かっていないと言っているだけであって、ブロックチェーンを無視するのはバッドアイディアだ」と語り、ブロックチェーンの開発に引き続き積極的な姿勢を示した。

 

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