2019年6月28日開催【業界別ブロックチェーンセミナー】 ~物流業界×ブロックチェーン~(06.21 更新)


近年「ブロックチェーンは来る」と言われながらも、未だに世間ではブロックチェーンそのものの存在をさほど認知されていません。
一方で、海外では政府主導で新しい産業での適用しようとする取り組みが始まっており、実需としても少しずつ導入事例が増えてきています。

現在の物流業界では、食品ロス(廃棄物)問題、商品誤送など多くの課題を抱えています。その損失規模は小売業での食品ロスだけで年間50兆円(農林水産省調べによると、年間約500~800万トンのうち事業による約半数がロス)に達するともいわれています。

また、成分不正表示や異物混入といった問題もあります。
では、ブロックチェーンは物流業界にどのようなソリューションもたらすのでしょうか。

例えば、米小売大手Walmart社では食品トレーサビリティを目的にブロックチェーンを導入しています。
野菜供給業者に対して野菜に関する情報をブロックチェーン上に記録する仕組みを確立させ、消費者への衛生面や安全性を向上させることが期待されています。
この取り組みによって、食品汚染問題の解決に寄与し、食品の生産過程から店舗に届くまでのあらゆる情報に透明性をもたらすことで、消費者への信頼性や会社ブランドの強化に繋げていきたいとのことです。

また、BMWやメルセデス、ポルシェなどの独自動車業界は車両に関連する部品や製品の流通過程をブロックチェーンで管理するための実証実験を行なっています。車体自体の品質保証だけではなく、流通経路を厳格に管理しておくことでリコール問題などで莫大な費用と時間がかかっていた課題に対して大きく貢献することに期待が寄せられています。

当セミナーでは、日本の物流業界の現状や課題を見直し、物流やサプライチェーンへの実績を持つ優れたブロックチェーン企業を招き、物流業界の未来を議論します。
貴重な情報収集の場にすると共にブロックチェーンがもたらす威力をぜひ実感してもらいたいと思います。

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開催概要

開催日時 :6/28(金)19:00~22:00※懇親会含む
開催場所 :BINARYSTAR
東京都中央区銀座1-8−19 キラリトギンザ11F

 

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アジェンダ

1.業界別ブロックチェーンセミナーの概要説明
19:00 – 19:10

2.現在の物流課題とブロックチェーンへの期待
19:10 – 19:30
登壇者:北條英 氏(日本ロジスティックスシステム協会 JILS総合研究所 ロジスティックス環境推進センター センター長)

3.自動車メーカーのサプライチェーン改革
19:30–19:50
登壇者:Andre Luz Godinho 氏(Infinite Foundry CEO / ポルトガル)

4.AI×ブロックチェーンで導く新時代の在庫管理
19:50–20:10
登壇者:Alex Isaiev 氏 (OSA decentralized CEO / ロシア)

5.ブロックチェーンで実現する物流トレーサビリティ
20:10–20:30
登壇者:Frank Lee 氏(INKUBATOR プロジェクトマネージャー/ 日本・中国)

6.ブロックチェーン時代の新しい広告のあり方
登壇者:加藤喬大 氏(株式会社博報堂)
20:30-21:00

7.懇親会&個別相談会
21:00–22:00

(登壇者及び登壇内容は予告なく変更する場合がございます)

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登壇者詳細

北條 英 氏

【公益社団法人日本ロジスティックスシステム協会 JILS総合研究所 ロジスティックス環境推進センター センター長】
公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は、ロジスティクス(註)に関する調査及び研究、企画の立案及び推進、人材の育成及び指導等を行うことにより、ロジスティクスの生産性を高めるとともに外部不経済の克服等社会との調和を図り、日本の産業発展と国民生活の向上及び国際社会への貢献に寄与することを目的に1992年に設立されました。2019年5
月8日現在、924社もの企業が会員として名を連ねます。
JILSでは、物流現場の改善へ向けた情報発信や人材育成、改善発表会、改善表彰、調査研究など様々な取り組みを、会員企業、また、官公庁や関連団体とともに実施しています。
また、講演者の北條氏はJILSの調査研究に携わって来ました。
本公演では、最近の調査で明らかにされている現在の物流課題とその解である共同物流を促進するために、ブロックチェーンに期待されることをお話します。

註)経済活動において、物資流通の円滑化を実現するため、調達、生産、販売、回収を同期化するとともに、輸送、保管、包装、荷役、流通加工、情報等を総合的にマネジメントする機能

Andre Luz Godinho 氏

【Infinite Foundry CEO / ポルトガル】
Andre 氏はISTで機械工学の学位を取得し、ロンドンのインペリアルカレッジで機械工学の博士号を取得。過去に自動車と航空宇宙の分野でコンサルティングサービスを提供することに重点を置いた会社であるGlexyzを共同設立。この会社で第17回若手起業家賞(2015)のファイナリストに選出。
Infinite Foundryは3D Digital Plant Platformによる工場の3Dマッピング技術と、そのデータをブロックチェーンで管理するサービスを提供しています。生産ラインの円滑運営、低コスト化に特化した同サービスは、すでに、自動車業界を中心に導入が進められています。

Alex Isaiev 氏

【OSA decentralized CEO / ロシア】
Alex 氏はOSAの共同創設者であり、経済、社会学とマーケティング学位を取得。57か国で17年以上の経験を持つビジネス開発リーダーとして、日用品小売と免税品業界における様々な役割を果たしてきました。
また、14年間にわたり、日本たばこインターナショナルのマーケティング、貿易マーケティングにおける役職を勤め、中東欧と中央アジア市場での顧客ロイヤルティとカテゴリ管理の推進を担当。2014年 Mania Business Simulations を設立し、世界でも屈指のビジネスシミュレーショントレーニングプロバイダとして16か国でサービスを提供しています。

OSA は機械学習機能(AI)を実装したビッグデータプラットフォームにより、リアルタイムで最適な店内在庫管理を行うベストソリューションです。同社の提供するプラットフォームは、在庫切れやファントムストック(幽霊在庫)の減少、ビジネスプロセスの最適化、顧客ロイヤリティの向上に寄与します。また、ブロックチェーン技術が持つ、スマートコントラクト機能は、情報館の信頼関係を構築し、ビジネスプロセスを自動化します。すでに、コカ・コーラ社をはじめ、世界のビッグブランドが同社のサービスを利用しています。

Frank Lee 氏

【INKUBATOR プロジェクトマネージャー/ 日本・中国】
Frank Lee 氏は、INKUBATORの中国法人”ジッグラトテクノロジー”のブロックチェーンプロジェクトマネージャー。北京工業大学の学士。2017年より現職に付き、年間40案件ほど手掛けています。かつて長野にある信州大学で2年間留学。現在はジッグラトテクノロジーの北京オフィスに拠点を据え、日本エリアのプロジェクトも担当。

INKUBATORは2016年に設立されたブロックチェーン技術専門の研究開発企業です。Dapps、スマートコントラクト、ブロックチェーン等の開発のみならず、最高処理速度がイーサリアムより300倍速い自社ブロックチェーンの開発や、クロスチェーン、DID、IPFSなど最先端分散型技術研究にも注力しています。
(2019年7月現在、同社はブロックチェーンのエンジニアを80名以上抱え、ソフトウェア著作権を105個と、特許を19個所持)

2018年に中国天水市行政とタッグを組んで開発した林檎のトレーサビリティ案件、タバコや畜産物トレーサビリティ、知的財産保護プラットフォーム、データガバナンス、サプライチェーンファイナンスなど、中国国内を中心としてブロックチェーン・分散型技術の実用化最前線で活動を続けている企業です。

加藤 喬大 氏

【株式会社 博報堂】
昨年9月、ブロックチェーン技術の活用やトークンコミュニティ形成に関連したビジネスやサービス、ソリューションの開発を支援し、推進していく「HAKUHODO Blockchain Initiative」が発足されました。
近年のめまぐるしいブロックチェーン技術の発展により、生活者一人ひとりがこれまで以上に発信・行動する主体となり、社会に価値を作り出す「生活者主導社会」になっていくことが予想されます。
その中で、同プロジェクトは社会に新しい価値を届けられるよう、ブロックチェーン技術の活用やトークンコミュニティの形成を通じ、生活者主導社会における新たなビジネスの開発とそれらの支援を行なっています。

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※BINARYSTAR株式会社プレスリリース(2019.06.21付)はこちらから

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